サイトマップ
english
トップページ新着情報一覧詳細
>> 前のページに戻る

詳細

【第53回森林資源科学セミナーのご案内】

環境農学部門
森林環境科学講座長 大賀祥治
サスティナブル資源科学講座長 近藤隆一郎

下記の要領で、第53回森林資源科学セミナーを開催します。
ご参加と興味のある学生・院生への案内を宜しくお願い申し上げます。

日時:9月1日(水曜日)午後3時より講演40分 質疑10分
場所:農学部3号館1階114号室
講演者:京都大学化学研究所 横田 慎吾 博士
講演題目:高分子ナノ配向膜材料の構造と機能
講演要旨:高分子材料は、ありとあらゆる分野で利用され、我々の生命や生活を支えているが、その物性制御・機能設計においては、バルク構造に加えて、外界との相互作用接点である「表面・界面」の性質が極めて重要な因子となる。特に近年では、ナノテクノロジーの発展に伴い、材料表面のnmスケールでの構造制御による高機能化・新機能創出が盛んに試みられている。本講演では、種々の界面相互作用や自己組織化プロセス、精密重合技術を駆使することで、有機高分子薄膜の界面ナノ構造制御を試み、界面物性・機能との相関について検討した以下の一連の研究を紹介する。
まず、植物細胞壁の骨格多糖類であるセルロースを対象に、分子軸異方性に着目した分子配列・自己組織化法を駆使し、膜の分子鎖ベクトル制御による天然型結晶膜の再構築に初めて成功した。得られた糖鎖界面を利用して、各種改質分子との相互作用機序に関する多くの基礎知見を得た。また造膜技術を発展させ、動物細胞培養の足場材料としての機能を検討した結果、セルロース薄膜の分子配列状態と細胞応答性とのユニークな相関を見出した。さらには本手法を、金ナノ粒子の糖鎖修飾に応用し、構造性糖鎖によるナノ粒子表面のin situ修飾にも初めて成功した。
次に、水溶性・環境応答性を有する弱電解質型高分子を対象に、有機テルル化合物を用いたリビングラジカル重合法を表面開始グラフト重合に応用することで、これまで合成的制約の多かったポリメタクリル酸について、ポリマー鎖が高密度にグラフトされた濃厚ポリマーブラシの創出に成功した。得られた電解質型濃厚ブラシについて、その水系での特異な物理化学特性(膨潤特性や表面摩擦特性など)の発現メカニズムに関する有用な知見を得た。また、リビングラジカル重合法の応用による新規糖鎖系複合材料の創出に関しても研究展開しており、併せて紹介したい。

連絡先:

バイオマテリアルデザイン分野 近藤哲男(内2997)
E-mail : tekondo@agr.kyushu-u.ac.jp